CLAS
大学生活不安尺度 College Life Anxiety Scale
概要
種類 | 大学生活不安尺度(質問紙法) |
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主な対象 | 大学生 |
形式 |
質問項目数 30問 「はい」か「いいえ」で回答します。 |
所要時間 |
回答 10~15分程度 自己採点 5分程度 *コンピュータによる採点も可能です。専用の『マーク式用紙』をご購入ください。 |
■大規模なデータ調査により確固たる統計基盤を持っている、学生生活に焦点をあてた不安検査です。
■学生個人に質問紙(30問)に「はい」か「いいえ」で答えてもらうことで、3つの不安尺度のうち、どの不安を高くもっているのかを測定し、個人がもっている不安のタイプを判定します。
■検査の構成と尺度
◇「日常生活不安」尺度
大学の日常生活に対する不安感
◇「評価不安」尺度
大学における単位や試験に対する不安感
◇「大学不適応」尺度
「不登校」や「中退」といった就学上の問題を生じさせる大学不適応感
■本検査の実施に関しては『CLAS マニュアル』をご参照のうえ、実施してください。
■採点方法につきましては、場面(臨床場面や学校場面)や用途に応じて、自己採点方式とコンピュータ採点方式の2種類が選べます。
◇自己採点方式
受検者本人がその場で採点、検査用紙に同封の「結果の見方」を用いて、結果判定。フィードバックがその場で可能です。
◇コンピュータ採点方式
受検者の個人結果(タイプ判定およびコメント : どのような不安をもっているのか、今後へのアドバイス)と大学全体の結果(大学のタイプ判定およびコメント : どのような不安をもった学生が多くいるのか、そのためにどんな対策が必要か)を判定します。
*詳しくは、下記の【採点について】をご覧ください。
沿革
大学全入時代を迎えている今日、明確な目的を持たずに大学に入学する学生が増えてきています。また、集団に馴染めず、人間関係に息苦しさを感じ、孤立する学生も増えてきています。 学業や人間関係上の問題から大学不適応を起こし、次第に授業に出席しなくなり、休学、留年、さらには中途退学していく学生は、全国的に増加しています。中退者の増加は一般に大学の評価を下げることにつながり、その結果として大学経営に様々な悪影響を及ぼすことが懸念されます。 どの大学においても生き残りをかけて魅力ある大学を作っていくことが求められてきていることから、学生へのきめ細かな支援がきわめて重要になってきているといえます。 大学が学生に対してできることの一つの支援の入り口は、学生の大学不適応を起こすもとになる SOS サインに気づくことと考えられます。学生は、今、何に悩んでいるのか、どういったことに不安を感じているのか、まずは学生から発せられる SOS サインに気づかない限り、学生一人ひとりの状況に応じた適切な学生支援を行っていくことはできないからです。 CLAS(College Life Anxiety Scale)「大学生活不安尺度」は、そのような学生の SOS に気づき、大学不適応を未然に防ぐための簡便に実施できる心理アセスメントとして開発されました。
活用方法
臨床場面における活用
■学生相談室やカウンセリングルームに何らかの問題で相談に来た学生のアセスメントツールとして
■カウンセラー自身が今まで行ってきたカウンセリングの効果を検証し、今後のカウンセリングの方針を改めて検討し直す際に
■カウンセリング場面において、自分自身を振り返り、無意識の意識化を図る際に
学校場面における活用
■問題を抱えている学生の早期発見、早期対応に
■個々の学生生活に対する不安状況の変化を、学年を追って見ていくことが可能であり、大学不適応傾向を示す学生の早期発見、早期対応に
■大学において現在行っているオリエンテーションや教育方法の効果検証及び改善に
■大学において現在深刻な問題となっている留年、休学、中退の未然防止に
採点について
CLASには、「自己採点方式」「コンピュータ採点方式」の2方式があります。両方式の採点は下記のようになります。
■自己採点方式
「用紙(複写式・自己採点用)」を購入→実施→「結果の見方」(用紙に同封)を使って自己採点→結果判定→その場でフィードバックが可能です。
■コンピューター採点方式
「マーク式用紙(コンピューター採点用)」を購入→実施→記入済みマーク式用紙を回収→弊社へ採点依頼→結果(個人結果/全体結果)を判定→個人返却用の「個人結果票」、受検者全体の「結果報告書」を後日弊社からご送付いたします。
コンピュータ採点料
1名 330円(税込)
詳細はお問い合わせください。